「作東メガソーラー発電所」の完成予想図
「作東メガソーラー発電所」の完成予想図
(出所:パシフィコ・エナジー)
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 メガソーラー(大規模太陽光発電所)開発を手掛けるパシフィコ・エナジー(東京都港区)は4月25日、岡山県美作市において、出力257.7MWとなる「作東メガソーラー発電所」の建設を開始すると発表した。

 事業主体はパシフィコ・エナジー作東合同会社となる。出資構成やファイナンススキームに関しては非公開。EPC(設計・調達・施工)サービスは日揮が担当する。2019年9月の運転開始を予定する。

 出力257.7MWは、太陽光パネルの設置容量(直流ベース)で、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力(交流ベース)である連系出力は150MWとなる。このパネル設置容量は岡山県瀬戸内市に建設中の「瀬戸内Kirei太陽光発電所」の235MWを超え、現時点で国内に稼働・建設中のメガソーラーで最大となる。

 ただ、「瀬戸内Kirei太陽光発電所」は、連系出力186MWなので、交流ベースでは「作東メガソーラー発電所」の150MWを上回る。

 ちなみに現在、稼働中で国内最大となるのは、青森県六ケ所村の「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」でパネル容量148MW・連系出力118MW、2番目は北海道勇払郡安平町の「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」でパネル容量111MW・連系出力79MWとなる。

 ただ、計画が公表され、系統連系の承諾を得ている大規模プロジェクトには、岩手県遠野市での600MW、青森県横浜町での500MW、長崎県佐世保市宇久島での出力430MWなどがあり、これらが実現すれば、「作東メガソーラー発電所」を超えることになる。