日本プロフィバス協会会長の元吉伸一氏
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日本プロフィバス協会会長の元吉伸一氏
オムロンコントローラ事業部事業計画部長の松本英俊氏
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オムロンコントローラ事業部事業計画部長の松本英俊氏

 生産現場のセンサーやアクチュエーターとのデータ送受信に用いる産業用デジタル有線通信技術「IO-Link」の普及に向けて、「IO-Link コミュニティ ジャパン」が2017年4月26日に発足した。組織のリーダーに就任した、日本プロフィバス協会会長の元吉伸一氏は「仕組みが単純なため、保守作業が容易な生産設備を構築できる」と述べた。

 IO-LinkはIO-Link Masterとデバイスを1対1でつなぐ「Point-to-Point接続」のデジタル通信技術であり、フィールドバスやEthernetのような多数の機器を1本のケーブルで接続するバス接続方式のネットワークとは異なる。そのため、「アドレスの割り付け処理や通信アクセスの複雑な制御が不必要で、安価な製品を実現できる」(元吉氏)。5000~2万円と安価なFA用のセンサー機器などは、ネットワーク機能を搭載すると価格が大きく上昇してしまうが、IO-Linkであれば「せいぜい数10%程度の上昇に抑えられる」(オムロンコントローラ事業部事業計画部長の松本英俊氏)という。