米Smart Electric Power Alliance(SEPA)は4月26日、2016年における米国内電力事業者の太陽光発電システム連系実績や上位10社のランキングなどを公開した(表1)(表2)。

 事業者名サービス地域 (州)導入量 [MW]
1サザン・カリフォルニア・エジソン (SCE)CA1,648
2パシフィック・ガス&エレクトリック (PGE)CA773
3ロッキーマウンテン・パワーUT,WY,ID760
4ロサンゼルス水道・電力局 (LADWP)CA732
5ジョージア・パワーGA553
6サンディエゴ・ガス&エレクトリック (SDG&E)CA382
7デュークエナジー・プログレスNC,SC356
8CPSエナジーTX245
9ドミニオン・ノースカロライナ・パワーNC206
10デュークエナジー・カロライナスNC,SC199
表1●電力事業者の太陽光発電ランキング (MW)
(出所:SEPAのデータを基に日経BP総研 クリーンテック研究所が作成)
 事業者名サービス地域 (州)導入量 [MW]
1インペリアル灌漑地区 (IID)CA30
2サザン・カリフォルニア・エジソン (SCE)CA23
3コモンウェルス・エジソン (ComEd)IL22
4インディアナポリス・パワー&ライト(IP&L)IN20
5サンディエゴ・ガス&エレクトリック (SDG&E)CA17
6デュークエナジー・オハイオOH16
7パシフィック・ガス&エレクトリック (PGE)CA9
8アリゾナ・パブリック・サービス (APS)AZ4
9プーゲットサウンド・エナジー (PSE)WA2
10グリーンマウンテン・パワー (GMP)VT2
表2●電力事業者の定置型蓄電池ランキング (MW)
(出所:SEPAのデータを基に日経BP総研 クリーンテック研究所が作成)

 SEPAは、全米の412社・団体以上に上る電力事業者から収集した太陽光発電システム連系データに基づいて、事業者別の実績を過去数年間にわたって毎年公開している(関連記事)。

 太陽光発電の連系実績ランキングは、2016年の1年間に連系した全出力(単位:MW)と顧客当たり出力(単位:W/顧客)の2つを集計したもの。同様に蓄電池も全出力(単位:MW)と顧客当たり出力(単位:W/顧客)の2つを集計した。蓄電池では出力のみで、蓄電容量(MWh)は示されていない。

 10回目となる今年、太陽光発電だけでなく定置型蓄電池のデータやランキングも公開した。調査自体では、デマンドレスポンス(需要応答)やスマートメーターのインフラ(Advanced Metering Infrastructure: AMI)に関するデータも収集したという。

 2016年の実績データでは、2015年にトップだったSouthern California Edison(SCE)社が全米トップの座を維持した。Pacific Gas & Electric(PG&E)社が773MWで2位となった点も昨年同様である。

 ランキング上位の傾向は2007年の調査開始時と変わらないが、連系された出力はいずれも大幅に増加している。具体的には、SCEは2007年に409MWでトップだったが、2017年には1648MWの連系出力となっている。

 今回初めて公開された蓄電池のランキングでは、カリフォルニア州南部の公営電力事業者であるImperial Irrigation District(IID)が30MWでトップ。顧客当たり容量では、マサチューセッツ州の小さな町スターリング(Sterling)の町営電力事業者であるSterling Municipal Light Departmentが533Wでトップだった。