ゴルフ場跡地の建設予定地
ゴルフ場跡地の建設予定地
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
起工式での神事の様子
起工式での神事の様子
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
起工式には多くの建設関係者が参加した
起工式には多くの建設関係者が参加した
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 再生可能エネルギー発電事業者のジャパン・リニューアブル・エナジー(東京都港区:JRE)と、一般財団法人のふくしま未来研究会(福島市)、信夫山福島電力(福島市)の3者は4月27日、福島県西白河郡西郷村で、出力44MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の起工式を開催した。

 福島県内では、50MWを超えるメガソーラーの計画が複数サイトで進んでいる。ただ、着工済みのプロジェクトとしては、今回の案件が、現時点で最大規模になると見られる。

 発電所名は「西の郷ソーラーパーク」で、3者の合弁による同名の合同会社が事業主体となる。閉鎖したゴルフ場「西の郷カントリークラブ」の跡地である約50haの事業用地に25万1520枚の太陽光パネルを設置する。2019年12月に完成の予定。

 太陽光パネルの設置容量は44.001MW、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力である連系出力は29MWとなる。固定価格買取制度(FIT)により全量を東北電力に売電する。売電単価は未公表。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは日本コムシスが担当し、太陽光パネルはソーラーフロンティア製、PCSの製造企業は未公表だが、分散型タイプを採用する予定。ゴルフ場跡地を活用するため、本格的な造成はせず、土地なりにパネルを配置する。

 通常、18ホールのゴルフ場跡地にメガソーラーを建設する場合、30MW程度のパネル容量になることが多いが、今回は、設置角を20度にして影の影響を減らし、アレイ(パネルの設置単位)間隔を狭くすることで、44MW分のパネル設置を可能にしたという。