熊本県菊池市のメガソーラー建設用地 
熊本県菊池市のメガソーラー建設用地 
(出所:アストマックス)
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 アストマックスは4月19日、熊本地震の太陽光発電施設などへの影響について、公表した。同社は、熊本県菊池市に位置する約10haの用地に出力7.8MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「くまもとんソーラー太陽光発電所」を建設中で、今年8月に竣工予定となっている。

 同発電所を含め、4月16日時点で、同社グループが九州地方で手掛けている事業について、工事関係者など関連当事者への人的被害はないとしている。

 また、物的被害については、菊池市内に建設中の太陽光発電設備を15日に目視点検した。加えて 16日未明の地震発生を受けて緊急点検を実施した。その結果、パネル架台、パワーコンディショナー(PCS)基礎などの関連設備について特に異常は見られなかったという。

 ただ、調整池と側溝の一部に1cm程度のひび割れが確認できたという。これらはすでに補修が完了したという。現時点で、地震による業績への影響は軽微という。

 同社グループのアストマックス・トレーディングは3月31日、九州における地熱発電、温泉熱発電、太陽光発電の再生可能エネルギー事業を投資対象とする「九州再生可能エネルギー投資事業有限責任組合(九州再生可能エネルギーファンド)」をファンド運営者として組成したと発表していた。今後、最大で15億円程度のファンド規模を目指している。