利用イメージ(提供:ウェルビー)
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 ウェルビーとテルモは2016年4月27日、PHR(Personal Health Record)サービスでの連携を発表した。ウェルビーが新たに提供するPHRサービス「Welbyマイカルテ」Androidアプリ版において、テルモの血糖測定器をはじめとした機器で測定したデータを簡単に取り込めるようにした。本システムは、クリニック向けに展開する予定だ。

 Welby マイカルテは、糖尿病や高血圧の患者を対象にスマートフォンで各種のバイタルデータの自己管理を支援するシステム。今回、テルモの通信機能付きバイタルサイン測定機器シリーズ「HRジョイント」を使えば、スマートフォンを測定機器にかざすだけでデータをアプリに取り込めるようにした。測定機器とスマートフォンは国際規格であるNFC(Near Field Communication)で通信を行い、記録されたデータは自動でグラフ化することもできる。

 Welby マイカルテの仕様は、HRジョイントとの連携に最適化した画面デザインとした。今回連動するテルモの測定機器は、血糖計(メディセーフフィットスマイル、メディセーフフィット)、歩行強度計(メディウォーク)、血圧計(テルモ電子血圧計W700)、体組成計(テルモ体組成計B100)だ。

 ウェルビーの担当者は次のように話す。「(スマートフォンを利用したPHRサービスは)スマートフォンに馴染みのない高齢者への導入は難しいと考えられてきたが、高齢者ほどスマートフォンを使おうとがんばっているという声を聞く」。読み取り専用機器を必要とせず、アプリをダウンロードするだけで自己管理ができる手軽さで、広く普及することが期待される。