国際エネルギー機関・太陽光発電システム研究協力プログラム(IEA PVPS)は4月17日、2018年に少なくとも99.9GW(約100GW)の太陽光発電がグローバル市場で導入され、設備容量の合計が500GWを超えたと発表した(図1)。

図1●太陽光発電の2018年のグローバル容量は100GWと前年並みを確保
図1●太陽光発電の2018年のグローバル容量は100GWと前年並みを確保
(出所:IEA PVPS)
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図2●IEA PVPSが公開した報告書「Snapshot of Global Photovoltaic Markets 2019」の表紙
図2●IEA PVPSが公開した報告書「Snapshot of Global Photovoltaic Markets 2019」の表紙
(出所:IEA PVPS)
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 IEA PVPSが刊行した報告書「Snapshot of Global Photovoltaic Markets 2019」によるもの(図2)(関連記事1)。

 同報告書では、2018年の太陽光発電の世界市場で特筆すべきトレンドとして、中国市場の縮小を挙げている。中国では2017年に設置された設備容量が53GWだったが、2018年にはこれより8GW(約15%)減の45GWと2ケタ台の大幅な減少を記録した(関連記事2)。

 太陽光発電の導入で世界最大の市場である中国の成長が鈍化する一方、その設備容量の落ち込みを補う形で中国以外の国々で太陽光の導入が進んだ。中国以外の世界市場は全体で2017年の48.6GWから2018年には54.9GWまで設備容量が増加した(図3)。

図3●2018年における太陽光発電のグローバル市場の概況を示した図
図3●2018年における太陽光発電のグローバル市場の概況を示した図
(出所:IEA PVPS)
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