2020年度までに15万人分へ

 ToMMoは、東北メディカル・メガバンク計画の第2期に当たる2017~2020年度に「15万人分のゲノム解析を実現したい」(山本氏)考え。全員をフルシーケンスするのではなく、日本人向けゲノム解析アレイ「ジャポニカアレイ」を使った疑似フルシーケンスを活用する(関連記事2)。これにより、dbTMMをさらに大規模な統合データベースとしていく。

日本人の基準ゲノム配列を決定
日本人の基準ゲノム配列を決定
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 4月23日の発表会ではこのほか、東北メディカル・メガバンク計画の成果として、長鎖読み取り型の次世代シーケンサーを使って、日本人に特徴的なゲノム構造を示す「日本人基準ゲノム配列」の決定に成功したことを報告(プレスリリース2)。2種類の血液細胞における100人規模のエピゲノム(全DNAメチル化情報)解析に成功し、これを基にゲノムやトランスクリプトームと合わせた「3層オミックス(網羅的生体分子情報)参照パネル」を作成・公開したことも紹介した(プレスリリース3)。