テープカットが行われた
テープカットが行われた
(出所:日経BP)
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設置角は15度にした
設置角は15度にした
(出所:日経BP)
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 4月15日、岡山県久米南町で、「パシフィコ・エナジー久米南メガソーラー発電所」の竣工式が開催された。太陽光パネルの設置容量約32.2MW、連系容量約26.4MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)となる。式典では河島建一・久米南町長などが出席し、テープカットなどが行われた。

 デベロッパーはパシフィコ・エナジー(東京都港区)で、同社の親会社である米ジェマソン・グループ、そして米GE(ゼネラル・エレクトリック)グループがSPC(特定目的会社)・パシフィコ・エナジー久米南合同会社に出資した。三菱東京UFJ銀行と中国銀行によるプロジェクトファイナンスを組成し、110億円の融資を受けた。

 元ゴルフ場の開発跡地の約118haに10万7520枚の太陽光パネルを並べた。出力約32MWは、現時点では岡山県内で最大規模の太陽光発電所になる。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、東洋エンジニアリングが担った。EPCの下で、土木工事は青木あすなろ建設、電気工事は旭電業(岡山市)、送電工事はフジクラが担当した。直流回路は、IEC(国際電気標準会議)規格による1000V仕様とした。

 太陽光パネルは中国・インリーグリーンエナジー製の出力300W/枚の製品、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製の630kW機・42台を設置した。昇圧器など連系設備の設置もTMEICが担当した。接続箱はABB製、架台はヒルティ製を使いキャストイン工法で固定した。