ソニーモバイルコミュニケーションズは、壁面や床面、机上などの平面をスクリーンとし、投影した映像をタッチパネルのように触って操作することができる「Xperia Touch G1109」を2017年6月24日に発売する(プレスリリース)。投影できる画面サイズは23~80インチ相当(投影面からの距離は0~約25cm)。価格はオープンだが、実売想定価格は15万円前後(ソニーストアでの販売予定価格は14万9880円(税別))。家庭用とするほか、業務用としても売り込んでいく。

「Xperia Touch G1109」でお絵かきのデモをしている様子。大型業務用などのシステムは既に存在するが、家庭用のタッチ操作可能なプロジェクターとしては今回の製品が世界初という。机上に置いて投影した場合の画面サイズは約23インチ。白地で凹凸のない平面状に投影するのが理想的だが、多少の凹凸などは見ることができるという。
「Xperia Touch G1109」でお絵かきのデモをしている様子。大型業務用などのシステムは既に存在するが、家庭用のタッチ操作可能なプロジェクターとしては今回の製品が世界初という。机上に置いて投影した場合の画面サイズは約23インチ。白地で凹凸のない平面状に投影するのが理想的だが、多少の凹凸などは見ることができるという。
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 ソニーモバイルコミュニケーションズでは、現在のスマートフォンの次となる新たなコミュニケーションの形を模索するとして「Xperia スマートプロダクト」の開発・実用化を進めており、今回の製品は、2016年11月に発売した音声アシスタント機能「ソニーエージェントテクノロジー」を搭載する無線イヤホン「Xperia Ear XEA10」に続く第2弾。コンセプトとしては「Mobile World Congress 2016」(2016年2月22~25日、スペイン・バルセロナ)で「Xperia Projector」として発表していた。

ホーム画面。Wi-Fi接続のタブレット端末と機能や操作方法はほぼ同じ。アプリボタンからアプリを選んで実行できる。スマートフォンやタブレット端末本体を動かし、加速度センサー情報から操作するようなアプリの実施は難しいとするが、それ以外は同じように使えるとのこと。今回の製品に向け、第三者にぜひ専用アプリを作って欲しいとのことだった。
ホーム画面。Wi-Fi接続のタブレット端末と機能や操作方法はほぼ同じ。アプリボタンからアプリを選んで実行できる。スマートフォンやタブレット端末本体を動かし、加速度センサー情報から操作するようなアプリの実施は難しいとするが、それ以外は同じように使えるとのこと。今回の製品に向け、第三者にぜひ専用アプリを作って欲しいとのことだった。
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ホームシアターとしての使用例。壁面から約25cm離して設置し、約80インチの画面として楽しめる。暗くした方がきれいな映像を楽しめるが、家庭内の照明であれば併用しても視認できるという。もちろん、太陽光が直接差し込んでいるところなどでの利用は難しい。
ホームシアターとしての使用例。壁面から約25cm離して設置し、約80インチの画面として楽しめる。暗くした方がきれいな映像を楽しめるが、家庭内の照明であれば併用しても視認できるという。もちろん、太陽光が直接差し込んでいるところなどでの利用は難しい。
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 ソニーでは壁面や机上などに映像を投影する「ポータブル超短焦点プロジェクター LSPX-P1」を2016年2月13日に発売している。今回の製品は、いわばLSPX-P1に赤外線を使ったタッチ検出機能を加えたような形。機能的にはWi-Fi、Android 7.0を搭載し、基本的にはGoogle Playで公開・配信されているアプリに対応するとしており、タブレット端末の位置付けに近い。複数人で操作することを想定した巨大タブレット端末、といったところだ。

Xperia Touch3台を使った電子ピアノのデモ(音声あり)