コンテナ型の蓄電システムの断面図
コンテナ型の蓄電システムの断面図
(出所:NEC)
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 NECと米NEC Energy Solutions社は4月18日、三菱商事とオランダ公営の総合エネルギー事業会社Eneco(エネコ)社との合弁会社EnspireME(エンスパイア ミー)社との間で、欧州で最大規模となる出力48MW、容量50MWh以上の大型蓄電システムの構築に関し、契約を締結したと発表した。

 提携に基づきNEC Energy Solutions社は、蓄電システムの構築(設計、調達、工事)および10年間の保守サービスを提供する。蓄電システムはドイツ北部Jardelund(ヤルデルント)に設置する。システム稼働開始は2017年12月の予定。

 EnspireME社は、同蓄電システムを活用し、大規模停電などに備え一定の予備電力を確保する手段として活用される「予備電力市場向けサービス」や、再生可能エネルギー発電事業者向けの「出力調整サービス」などのアンシラリーサービスを提供する予定。

 NECのおよびNEC Energy Solutions社は、今年3月に英VLC Energy社との間で出力50MW、容量27MWh(2サイト合計)の蓄電システムの構築・運用契約を締結している。今回の蓄電システム構築は、これを上回る規模になる。