NTTファシリティーズ(東京都港区)は4月13日、千葉県長柄町に出力約1.9MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「F長柄太陽光発電所」を建設し、竣工式を実施したと発表した。サイトの一部に太陽光パネルを東西向きにM型に設置して発電量を向上させる「Fソーラーパッケージ Mタイプ」を導入した。
Mタイプは、限られた面積で一定の発電量が確保できる工法で、約1.5ha未満の狭小地でより効率的に発電できる。従来の南向き配置と比べて隣接パネルの影を避けるための離隔が不要になるため、接地面積あたりの太陽光パネルの容量を20~40%増やせる。
また、発電能力の最大化に向けて方位ごとに制御可能なシステム構成とすることで、年間発電量が10~30%向上するという。
同発電所では、Mタイプの導入により、従来工法と比べて太陽光パネルの設置容量が約25%(863kWから1077kW)増加し、年間発電量約16%(882MWhから1019MWh)増を見込めるとしている。
発電所全体の太陽電池の設置容量は1905.12kWで、想定年間発電量は一般家庭約550世帯分に相当する約1984MWh。太陽光パネルは中国Suntech Power製。パワーコンディショナー(PCS)は、南向き配置がダイヘン製。東西向き配置が独SMAソーラーテクノロジー製を採用した。