米Powermedia社は12日、非営利団体(NPO)「GetChargedUp」を設立し、基幹プログラム「EmpowerOrphans」の下で今後複数年にわたりメキシコのバハ(Baja)や他地域の孤児院に太陽光発電システムを無償で提供すると発表した。

 Powermedia社は、バハと国境を接するカリフォルニア州サンディエゴを拠点とし、再生可能エネルギーに関するコンサルティングなどの事業を手掛けている。

 GetChargedUpは、主な使命として二つの目標を定めている。一つは、太陽光発電システムを設置することで孤児院にクリーンな電気を提供すること。二つめはコンピューター実習室を設置し、スキルを身に付けるための革新的なカリキュラムで教育を行うことによって、プログラミングなどを教えることという。

 GetChargedUpは、プロジェクトの最初の寄贈としてランチョ・デ・ロス・ニーニョズ孤児院(Rancho De Los Niños Orphanage)に10kWの太陽光発電システムを設置する計画である。これによって同孤児院では、システムの寿命として見込める今後25年以上の間、電気代を大幅に削減できるとしている。

 Powermedia社のプリンシパルでGetChargedUp創設者のFaisal El Azzouzi氏は、「最近、ランチョ・デ・ロス・ニーニョズ孤児院で子供たちと一日を過ごす機会があった。そこで暮らす約70人の孤児は、我々の助けを必要としている。クリーンな電気と高度な技術教育で子供たちの未来に貢献できることは、この上ない喜び」と述べている。

 同孤児院に資金援助を行っている慈善団体「Corazon De Vita」の役員を務めるGeorge Peres氏は、「太陽光発電は素晴らしい贈り物だ。電気代の節約で浮いたお金を、食料や水道、医療、そして最も大切な教育に充てられるからだ」とのコメントを公表している。