日本アルコンは、白内障手術で使用するORA術中波面収差解析装置「ORA System」を2016年4月15日に販売した。医師が術中、リアルタイムに患者の屈折情報を把握できる装置である。価格は1500万円(税別)。
白内障治療における眼内レンズ(IOL)の挿入術時に、術中診断ツールとして使用する。より最適なIOL度数や固定位置を選択することで、見え方に対する患者満足度をさらに高めることが期待される。
IOL挿入術における主要な測定値を術中にリアルタイムで表示するほか、術中に眼球全体の屈折度数を評価し、IOL固定位置を1度単位で検証する。また、世界中の手術結果をもとに、手術によって生じる変数を定期的に最適化・アップデート。症例を重ねるごとに医師の手技にあったIOL定数・惹起乱視を検証し、医師ごとにカスタマイズされた手術を提案する。