太陽光パネルを水上に浮かべるフロートの大手、フランスのシエル・テール・インターナショナルの日本法人、シエル・テール・ジャパン(東京都中央区)は4月13日、徳島県にある池の水上を使った、出力約1.36MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「行峯上池水上太陽光発電所」の起工式を開催した。
阿波市市場町大俣字行峯にあるため池「上池」の水上を活用した。池を管理している阿波東部土地改良区から水面を借り、太陽光発電システムを設置する。
まず、フロートを組み立てて太陽光パネルや接続箱を所定の位置に浮かべる。2017年6月にはパワーコンディショナー(PCS)を搬入し、同7月に連系する予定としている。
売電価格は27円/kWh(税抜き)で、稼働後は四国電力に売電する。初年度の年間発電量は、188万1792kWhを見込んでいる。
発電事業者は、同社の子会社である「水田湖一」となる。
設計・調達はシエル・テール・ジャパン、施工はスーパーツールECO(大阪府堺市)が担当する。稼働後の保守もシエル・テール・ジャパンが担う。
太陽光パネルは京セラ製(出力270W/枚)を採用し、シエル・テール製のフロートを使って5808枚を水上に浮かべる。PCSは、スペインのパワーエレクトロニクス社製を採用した。
シエル・テール・ジャパンは、従来からの水上太陽光向けフロートの販売やエンジニアリングに加えて、太陽光発電事業に参入している。
同社にとって、発電事業者として3カ所目の着工で、出力1MW以上の規模の案件は初めてとなる。いずれも阿波市内の池を活用して開発している(関連ニュース1、同ニュース2、関連コラム)。