地形の影響を考慮した日影図
地形の影響を考慮した日影図
(出所:テラドローン)
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季節ごとの日射軌道を反映した発電量予測
季節ごとの日射軌道を反映した発電量予測
(出所:テラドローン)
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 ドローン(無人小型飛行体)関連を手がけるテラドローン(東京都渋谷区)は4月13日、太陽光発電向けに地形の3次元モデル化サービスを展開すると発表した。地形の影響を考慮した造成図や日影図の作製を効率化できるという。

 同社はこれまで、山林地域にメガソーラー(大規模太陽光発電所)を開発する際に活用できるサービスとして、3次元(3D)レーザーによる測量を手掛けてきた(関連ニュース)。

 これにより、樹木が生い茂っていたり、急な傾斜があったりといった、画像による測量が難しかった場所でも、地表面の地形を正確に計測できるようになった。

 今回、この測量データを活用した「CIM(Construction Information Modeling:地形や構造の3次元モデル化)」を追加した。これによって、ドローンを使った3次元測量から3次元モデル化まで一貫で提供する体制が整ったという。

 造成図や日影図を作成したり、傾斜の勾配を反映した太陽光パネル配置のシミュレーション、発電量の予測が可能になるとしている。

 3次元モデル化によって、造成では、どの程度の土の切り盛りが必要なのか、事前に正確に把握できるようになる。それにより造成後の地形を想定しながら、太陽光発電設備の設置を検討できるという。

 太陽光パネルの設置では、地形の傾斜や勾配を考慮した上で、太陽光パネルに影がかかるかどうかを把握したり、季節ごとの日射軌道を反映した発電量を予測したりできるとしている。