沖エンジニアリング 代表取締役社長の柴田康典氏。
沖エンジニアリング 代表取締役社長の柴田康典氏。
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 OKIグループで電子機器の信頼性評価や特性分析サービスを手掛ける沖エンジニアリング(OEG)は、車載電子機器の試験設備を拡充し、新たに「カーエレクトロニクス テストラボ」として埼玉県本庄市に開設した。EMC(電磁両立性)試験用設備を拡充し、既存の環境試験設備と合わせて自動車メーカーや車載部品メーカーの利用拡大を見込む。2017年4月13日に報道陣向けの見学会を開き、新設備を披露した。

 自動運転車やコネクテッドカー、電気自動車などの技術開発が進み、自動車内の電子機器の割合は増加している。このため、車載電子機器の信頼性評価への需要が拡大している。具体的には、機器の外部への電磁妨害(EMI)や外部からの電磁耐性(EMS)を評価するEMC試験や、天候や振動など過酷な車載環境での動作を評価する環境試験である。

自動運転車やコネクテッドカーの登場で、車載電子機器のEMC試験や環境試験への需要が高まっている。
自動運転車やコネクテッドカーの登場で、車載電子機器のEMC試験や環境試験への需要が高まっている。
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 OEGはこれまでも継続的に車載向けの試験設備を増設、サービスを拡大してきたが、特にEMC試験設備は不足する状態が続いていた。そこで同社は今回3億円を投資し、試験設備のさらなる拡充に踏み切った。