2.14MWから7.84MWに拡張されたインディラ・ガンディー国際空港(IGIA)のメガソーラー
2.14MWから7.84MWに拡張されたインディラ・ガンディー国際空港(IGIA)のメガソーラー
(出典:DIAL/GMR Group)
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 インドのDelhi International Airport Limited(DIAL)社は12日、ニューデリーのインディラ・ガンディー国際空港(IGIA)のメガソーラー(大規模太陽光発電所)が2.14MWから7.84MWに拡張されたと発表した。

 DIAL社によると、同メガソーラーは国際の気候変動枠組み条約(UNFCCC)が定める「クリーン開発メカニズム(CDM)」で登録される空港として世界初という。

 太陽光パネルを設置した場所はエアサイド(空港内で空港関係者と飛行機に搭乗する乗客以外は立ち入り禁止となる区域)の緑地部分だが、空港の安全性に対する影響はないという。このために、同空港では防眩タイプの太陽光パネルを採用したとしている。

 また、DIAL社では航空機の運航に支障がないことを確認するために、年間365日の日の出から日の入りまでの太陽の動きや太陽光パネルによる反射光をすべてコンピューターで解析したという。

 一般的に、エアサイドの用地を他の目的に使用することは、様々な法制度や規制によって認められていないことが多い。太陽光発電のためにエアサイドの用地を活用している空港は、現在世界中でもほとんどない。

 DIAL社はインディラ・ガンディー国際空港の持続可能性向上に積極的に取り組んでいる。CDMでの登録以外にも、環境マネジメントシステム(ISO 14001:2004)や米USGBCが定める建築物の環境性能基準である「LEED NC Gold」など、各種の環境関連の指標で認証を取得済みという。

 今後、DIAL社は同空港の発電容量を2020年までに20MWまで拡大する計画である。