アクセンチュア日本法人は2017年4月12日、今後3年間のテクノロジートレンドを予測するレポート「テクノロジービジョン2017」日本版を発表した(リリース)。同日に開催された記者説明会にはアクセンチュア執行役員デジタルコンサルティング本部統括本部長の立花良範氏が登壇、同レポートの内容に沿って最近の技術動向とそれらがビジネスや人に与える影響を解説した。

テクノロジービジョン2017の5つのサブテーマ
テクノロジービジョン2017の5つのサブテーマ
執行役員デジタルコンサルティング本部統括本部長の立花良範氏が内容を解説した
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 米Accenture社はテクノロジービジョンを毎年1月に発表しており、今年が11年目となる。日本版はそれを日本の行政制度や企業を前提にカスタマイズしたもの。今年のメインテーマは「テクノロジーを“ひと”のために」。「顧客、従業員、アウトソーサー(外注先)を含めたパートナーのために、テクノロジーをどのように使うべきかを取り上げた」(立花氏)。このメインテーマに沿って、「AI is a New UI(AIは新しいユーザーインターフェース)」「Eco System Power Plays(無限の可能性を持つエコシステム)」「Work Force Market Place(人材のマーケットプレイス)」「Design for Human(“ひと”のためのデザイン)」「The Uncharted(未踏の領域へ)」という5つのサブテーマごとにまとめている。

 このうち最初の「AI is a New UI」は、今年のテクノロジービジョンで中心となるもの。立花氏は「音声や視覚などの五感を通じて人間とやり取りできるAIは実用レベルに達しており、企業の顔、ブランドとして企業を代表する立ち位置になりつつある」と語る。例えば、アクセンチュアがNTTコミュニケーションズと協業するバーチャルエージェント「Communication Engine “COTOHA”」、米Amazon.com社の音声認識AI(人工知能)「Alexa」など、会話から人間の意図を理解して適切に対応する製品・サービスがすでに数多く提供されている。