パーソナルモビリティーを開発・販売するWHILLは2017年4月13日、新型モデル「WHILL Model C」を開発し、同年6月より出荷を開始すると発表した。まずは日本国内で販売する。価格は、45万円(税別)。既存モデルの「Model A」の99万5000円と比較し、半額以下にした。

 WHILLが開発・販売するパーソナルモビリティーは、電動車椅子のカテゴリーには入るものの、従来品と違って、一般の歩道のように多少の凸凹がある道を快適に走れるほど走破性が高く、長距離(Model Cで1充電16km)走れるうえに、コンパクトでその場で向きを変えられるほど小回りが利く。「部屋でも外でもシームレスにどこでも使えて利用者の日常の移動を快適にする」(同社CEO(最高経営責任者)の杉江理氏)という新しいコンセプトの製品だ。スタイリッシュなデザインも既存の電動車椅子やシニアカーと一線を画す。

 新型のModel Cは、既存モデルの「Model A」と比較して、大きく3つの点で異なる。(1)本体を工具なしに3分割して乗用車などで運べること、(2)2次電池を取り外し可能にしたこと、(3)ユーザーサポートプログラム「WHILL Smart Care」を提供すること、である。いずれも、ユーザーからの要望を抽出して付加した機能だ。

「WHILL Model C」の外観
「WHILL Model C」の外観