カーン郡に設置された、米8point3 Energy Partners社の太陽光発電システム
カーン郡に設置された、米8point3 Energy Partners社の太陽光発電システム
(出所: 8point3 Energy Partners LP)
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 太陽光発電事業に投資する米8ポイント3・エネルギー・パートナー社は4月6日、2月末で終了した第1四半期の業績を発表した。同社は米国の太陽電池メーカー大手のファーストソーラー(First Solar)とサンパワー(Sun Power)が合弁で設立した投資事業有限責任組合(Limited Partnership)で、太陽光発電プロジェクトの保有、運用、取得を事業の目的としている。

 まず分配総額(Cash Available for Distribution:CAFD)は、第1四半期の指針と比べて約300万ドル増の1839万ドルを記録した。また。最近出力50MWのフーパー(Hooper)プロジェクトと40MWのキングバード(Kingbird)プロジェクトの買収を完了した。

 同社は、1株当たりの分配金を0.2246ドルと発表した。これは、2015年第4四半期の分配金と比べて3.5%の増加となる。2016年第2四半期の1株当たりの分配金については、2016年第1四半期の分配金と比べて3.5%増となる約0.232ドルとの見通しを発表した。

 2016年2月末の時点で同社のポートフォリオは、出力432MWの太陽光発電設備資産で構成されていた。この数字には、最近買収した20MWのカーン郡プロジェクトが含まれていない。同社ではカーン郡プロジェクトが年間に約330万ドルの税引き前CAFDに寄与すると見込んでいる()。

 同社はさらに、ファーストソーラーのキングバードプロジェクトとサンパワーのフーパープロジェクト(合計出力90MW)を買収している。これら二つの新しいプロジェクトは、年間の税引き前CAFD総額が約900万ドルとなる見込み。いずれも20年間の電力購入契約が締結されており、これらの新しいプロジェクトをすべて加えると、8ポイント3・エネルギー・パートナー社の全発電所資産は出力542MW以上となる。

 今回の発表にあたって同社の最高財務責任者(CFO)であるMark Wildmar氏は、「当社では年間12~15%の分配成長率を2017年までに達成することを目指しているが、順調に推移している」と述べている。