NTTデータと群馬大学は2017年4月6日、「次世代モビリティ社会実装研究に関する協定書」を同日締結したと発表した(ニュースリリース)。両者は、AI技術やビッグデータ処理技術などの完全自動運転社会に求められる技術要素を共同研究し、2017年度から群馬県内の自治体を中心に実証実験を開始し、2020年の完全自動運転車の社会実装化を目指す。

■NTTデータと群馬大学の主な共同研究領域
■NTTデータと群馬大学の主な共同研究領域
(図:NTTデータのニュースリリースより)
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 群馬大学は、2016年10月から群馬県桐生市内で自動運転自動車の公道実証実験を開始。同年12月には産学官金連携イノベーションの拠点として「次世代モビリティ社会実装研究センター」を設置した。2017年度には、大学としては全国初となる自動運転レベル4(限定条件においてすべてシステムが操作し、ドライバーは全く関与しない)に特化した研究開発施設を構築する予定。

■群馬大学の自動運転車(実験用車両)
■群馬大学の自動運転車(実験用車両)
(写真:NTTデータのニュースリリースより)
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 一方、NTTデータは、将来的な完全自動運転社会における安全・安心に関する課題に取り組むため、AI技術、ビッグデータ処理技術、大規模システム構築経験を生かした公共分野における新規サービスの構築を目指している。今回、次世代モビリティ社会における地域に合った自動運転ビジネスパッケージの構築・展開を目的として、両者は共同研究を行うことで合意した。