日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が2017年4月6日に発表した2016年度(2016年4月~2017年3月)の車名別新車販売台数によると、トヨタ自動車のハイブリッド車(HEV)「プリウス」が首位になった(図1)。
5年振りに首位となったプリウスの販売台数は、前年度に比べて44.3%増加の22万5066台。2015年12月に発売した新型車(4代目)が、2016年度を通じて販売増加に寄与した。2位は前年度と同じホンダの軽自動車「N-BOX」で、3位はトヨタの小型車「アクア」だった。アクアは4年連続で首位だったが、2016年度は3位に順位を下げた。
5位以下では、トヨタのミニバン「シエンタ」と、日産自動車の小型車「ノート」が販売台数を大きく増やした。シエンタは、小型ミニバンでありながら広い車内空間を確保し、HEVでは27.2km/L の低燃費を実現したことなどが販売増加に寄与した。ノートは、新しい電動パワートレーン「e-POWER」の搭載などが寄与して販売台数を伸ばした(図2)。
なお、2016年度の新車販売上位10車種は以下の通りである(カッコ内は前年度比の増減率、※は軽自動車)。
2016年度 | メーカー名 | 車種名 | 販売台数 |
---|---|---|---|
1位 | トヨタ | プリウス | 22万5066台(+44.3%) |
2位 | ホンダ | N-BOX | 19万2369台(+11.4%)※ |
3位 | トヨタ | アクア | 15万5566台(-19.1%) |
4位 | ダイハツ | タント | 14万8727台(-4.5%)※ |
5位 | トヨタ | シエンタ | 12万7392台(+40.8%) |
6位 | 日産 | ノート | 12万3938台(+29.9%) |
7位 | ダイハツ | ムーヴ | 11万5177台(+15.8%)※ |
8位 | 日産 | デイズ | 10万3193台(-26.5%)※ |
9位 | ホンダ | フィット | 9万8923台(-11.7%) |
10位 | スズキ | アルト | 9万6043台(-10.1%)※ |