伊勢湾方面を望む
伊勢湾方面を望む
(出所:オリックス・ゴルフ・マネジメント)
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奥にクラブハウスが見える
奥にクラブハウスが見える
(出所:オリックス・ゴルフ・マネジメント)
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18番ホール
18番ホール
(出所:オリックス・ゴルフ・マネジメント)
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 オリックス・ゴルフ・マネジメント(東京都港区)は3月31日、三重県伊勢市において運営しているゴルフ場「富士OGMエクセレントクラブ伊勢二見コース」内に、出力810kWの太陽光発電所が稼働を開始したと発表した。

 同ゴルフ場は、伊勢市朝熊町に立地する。伊勢湾を望む丘にある18ホールのゴルフ場である。岡本綾子プロが設計アドバイザーを務め、広いフェアウエイを有しながら自然の起伏を取り入れた構成に特徴がある。

 ゴルフ場の営業は、これまでと変わらず継続しながら発電する。敷地内の遊休地の一部を利用して、3000枚の太陽光パネルを並べた。2016年10月に着工していた。

 年間発電量は約89万kWhを見込んでいる。一般家庭約250世帯分の消費電力に相当する。

 施工は、中部電力グループのトーエネックが担当した。太陽光パネルは京セラ製、パワーコンディショナー(PCS)はドイツSMAソーラーテクノロジー製を採用した。

 ゴルフ場は、近年の競技人口の減少に伴い、さまざまな面で効率化を余儀なくされている。太陽光発電所の用地として活用されることも少なくない。

 このような中、オリックス・ゴルフ・マネジメントでは、収益機会の多様化の一つとして、ゴルフ場内の余剰スペースを活用し、太陽光発電システムを導入する取り組みを進めている。

 ゴルフ場という事業の性格上、太陽光発電システムの導入時も、周辺環境との融合が不可欠としており、今後も条件次第で導入を検討していくという。

 今回の伊勢二見のゴルフ場内の案件は、オリックス・ゴルフ・マネジメントにとって、ゴルフ場内に導入した3カ所目の太陽光発電システムとなる。

 これまで、ディアレイク・カントリー倶楽部(栃木県鹿沼市)、比良ゴルフ倶楽部(滋賀県大津市)で太陽光発電システムが稼働していた。3カ所合計の年間発電量は、一般家庭約2500世帯の消費電力に相当する、399万kWhを見込んでいる。