オンラインによる禁煙指導のイメージ
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アプリ画面例
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 キュア・アップは2017年4月3日、法人向け健康増進プログラムの第1弾として「ascure(アスキュア)禁煙プログラム」の提供を開始したと発表した。アプリと禁煙指導員による完全オンラインの6カ月間のサポートで、企業従業員の禁煙を支援する。

 喫煙は、成人死亡の最大の決定因子とされる。一方、禁煙成功率は自力では5%程度、禁煙外来など医療機関への通院でも1年後の成功率は3割程度と言われ、より充実した禁煙プログラムが求められている。

 今回の禁煙プログラムは、キュア・アップ代表取締役社長の佐竹晃太氏が呼吸器内科医として禁煙治療に従事してきた実績や、医療機関向け「治療アプリ」の開発を通して得たモバイルヘルスの知見を生かして開発したもの。以下の3つの特徴で禁煙成功を支援するプログラムで、従来の禁煙外来と比べて3割程度安価という。

 第1に、心理的依存に対して充実したサポートをする。ニコチン依存症には身体的依存と心理的依存があり、身体的依存は医薬品で緩和できても、心理的依存は院外・在宅の期間は支援の「空白期間」になる。今回のプログラムでは、禁煙外来の指導経験を持つ専門の禁煙指導員と医師が開発したアプリが連動し、心理的依存に対するフォローを行う。

 第2に、“完全オンライン”のため通院が不要。初回から最後までオンラインで禁煙指導を実施し、医薬品は自宅に配送する。平日・土曜の夜20時まで受けられるため、多忙な人でも利用しやすい。

 第3に、治療終了後の“逆戻り”を防ぐ長期サポートを提供する。一般的な2~3カ月の禁煙外来・禁煙プログラムでは、終了後に喫煙を再開してしまう人が多いという。今回は6カ月にわたって支援することで、禁煙の持続を支える。

 今回のプログラムは既に国内企業(製造業)への導入が決まっており、他にも複数の企業が導入を検討しているという。