日産自動車は2016年4月1日、走行性能を高めた2017年モデル「NISSAN GT-R」を日本で発表した(図1、2、ニュースリリース)。乗り心地の良さを重視した従来車の2015年モデルから、レース仕様車技術を多く適用して速さを追求したという。エンジン出力を15kW(20hp)向上させて加速性能を改良したほか、車両骨格の剛性を高めて操縦性の向上を図った。日本と北米で2016年夏頃の発売を予定する。同車は「ニューヨークモーターショー」で初公開していた(関連記事)。

図1 日産が発表した2017年モデル「NISSAN GT-R」。(右側が日産ニスモビジネスオフィス(兼)商品企画本部第一商品企画部チーフ・プロダクト・スペシャリストの田村宏志氏)
図1 日産が発表した2017年モデル「NISSAN GT-R」。(右側が日産ニスモビジネスオフィス(兼)商品企画本部第一商品企画部チーフ・プロダクト・スペシャリストの田村宏志氏)
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図2 2017年モデルでは「速さ」へ舵を切った
図2 2017年モデルでは「速さ」へ舵を切った
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 「今回のGT-Rでは、技術の“深化”で『速さ』を追求した。速さの象徴であるエンジンやシャシー、サスペンションを極めることを目指した」――。同社ニスモビジネスオフィス(兼)商品企画本部第一商品企画部チーフ・プロダクト・スペシャリストの田村宏志氏は、新型GT-Rについてこう説明した。