図 Terry Gou氏が熱弁、高橋興三氏は笑顔
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図 共同会見の様子
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図 会見終了時の夕暮れの堺ディスプレイプロダクト
図 会見終了時の夕暮れの堺ディスプレイプロダクト
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 台湾・鴻海精密工業(通称Foxconn)とシャープは、2016年4月2日(土)に大阪府の堺ディスプレイプロダクトで共同会見を開催した。この場で、両社が2016年3月30日に発表した、鴻海グループによるシャープへの総額3888億円の出資を軸とする戦略的提携の調印式を実施した。出席したのは、鴻海グループの会長兼CEOのTerry Gou(郭台銘)氏、同副総裁のJW Tai氏、シャープ社長の高橋興三氏である。

 この会見で従前から大きな注目を集めていたのは、シャープ従業員の雇用の行方である。これに関しては、シャープの高橋氏が冒頭の挨拶の中で、「当社の従業員の雇用は原則的に維持される」と述べた。そして、鴻海の郭台銘氏も質疑応答の中で次のようにコメントした。「現在、鴻海では、個人のパフォーマンスに応じて、毎年3~5%の従業員をレイオフしている。一方、日本(シャープ)では、最善を尽くしている人には全員残ってもらうようにしたい。例えば、若い人で現在、たまたま適材適所がなされていないという理由で結果が出ていない人も、その人に適した部署に移ってもらうことなどで力を発揮して欲しい」(Gou氏)。