米Mentor, a Siemens businessの車載事業部門(Mentor Automotive)は、レベル4やレベル5と言われる完全自動運転の実現に向けた開発基盤「DRS(Data Raw Sensing)360」を発表した(日本語ニュースリリース)。レーダーやライダー、カメラといった各種センサーからRAW(生)データをリアルタイムに収集して、それらを最適な形で融合・統合処理して、アクチュエーター側へ最適なデータ・信号を出力する。

登壇した一政 貴志氏。日経テクノロジーオンラインが撮影。スクリーンはMentorのスライド。
登壇した一政 貴志氏。日経テクノロジーオンラインが撮影。スクリーンはMentorのスライド。
[画像のクリックで拡大表示]

 日本法人のメンター・グラフィックス・ジャパンの報道機関向け説明会に登壇したMentor Automotiveの一政 貴志氏(Account Technical Manager, Automotive Embedded Sales Chanel)によれば、「センサーメーカーは付加価値を上げようと、センシングしたデータを1次加工して処理する製品(いわゆる、スマートセンサー)の開発に積極的だが、普通のセンサーに比べて価格が高い。しかもデータ加工が最適でないことも多く、必要なデータの欠損を招く場合もある」(同氏)。

スマートセンサーを使うと無駄が多いという。Mentorのスライド。
スマートセンサーを使うと無駄が多いという。Mentorのスライド。
[画像のクリックで拡大表示]