いちごグリーンインフラ投資法人の10年間の予想分配金
いちごグリーンインフラ投資法人の10年間の予想分配金
(出所:いちごグリーンインフラ投資法人)
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 東京証券取引所のインフラファンド市場に昨年12月に上場したいちごグリーンインフラ投資法人は3月24日、今後、10年間の運用状況と分配金の予想を公表した。

 同投資法人は、いちごグループのいちごECOエナジーが開発・運営してきた13件、合計約25.8MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)に投資し、いちごグループのいちご投資顧問(東京都千代田区)が資産運用を担当している。

 分配金は6月決算で年1回。2017年6月期(第2期)を 初年度とする10カ年予想(2017年6月期~2026年6月期)を策定した。それによると予想配当額は、公開価格10万円の1投資口当たり、1年目(7カ月)は3417円、2年目以降は6091円、5701円、6168円、6321円、6817円、6785円、6944円、6757円、6912円となっている。

 インフラファンド市場における、3月29日の同投資法人の終値は、1投資口当たり9万1100円だったので、この額を元にすると分配金利回りは6~7%台となる。

 同投資法人によると、太陽光発電所は、固定価格買取制度(FIT)によって売電価格と期間が確定している上、同投資法人の場合、仮に実際の発電量が予想を大幅に下回っても、基本収入を受け取れる仕組みになっているため、収入が安定的で、長期安定的な予測を立てられた、としている。

 インフラファンド市場で、10年間の業績予想を策定、公表したケースは初めてという。すでに同市場には、現在、3銘柄が上場しているが、いずれも公開価格を下回っており、期待ほど買い注文が集まっていないのが現状。

 今回の予想分配金の公表は、FITを背景に相対的に低リスクで高い利回りを得られる太陽光への投資をアピールする狙いがありそうだ。