「本日発表したWorkplace Hubは、コニカミノルタおよび我々の顧客にとって重要なマイルストーンとなるものだ」(イベントでのコニカミノルタの山名昌衛社長)。コニカミノルタは現地時間2017年3月23日、ドイツベルリンでグローバルプレスイベント「SPOTLIGHT LIVE」を開催し、オフィス向けIoTプラットフォーム「Workplace Hub」を発表した。

Workplace Hubを紹介するコニカミノルタの山名昌衛社長
Workplace Hubを紹介するコニカミノルタの山名昌衛社長
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Workplace Hubの開発責任者であるロンドンBusiness Innovation CenterのDennis Curry氏
Workplace Hubの開発責任者であるロンドンBusiness Innovation CenterのDennis Curry氏
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 Workplace HubはPCサーバーにプリンター、スキャナー、コピーマシンなどデジタル複合機の機能を統合した情報管理サーバーとして、2017年秋以降に世界で順次発売される。スキャナーで読み取った紙の文書をデジタルのテキストに変換してWordやPDFの文書ファイルとして記録し、これに全文検索やデータマイニングの機能を組み合わせることでオフィスワークの生産性を向上させるものだ。3月20日からドイツ・ハノーバーで開催されていたCeBIT 2017にも参考出品されていたが、今回のプレスイベントが正式発表の場となる(関連記事「複合機とサーバーの統合で文書管理を効率化、コニカミノルタ」)。

 ただし、コニカミノルタはWorkplace Hubを単なる情報管理サーバーではなく、IT管理コスト削減や効率的なグループワークソリューションを実現するプラットフォームに成長させることを狙っている。「システム担当者が不在の中堅中小企業はパソコンやプリンターの管理に大変苦労している。どのドキュメントを誰がどこで出力したかも把握できていない。オフィスにはこれらを統合的に解決する環境が必要になる」(イベント終了後のインタビューでの山名社長)。Workplace Hubには、こうしたITデバイスやセキュリティーを管理する「Hub(中枢)」としての機能が搭載されることになる。