自動車技術会は2017年3月27日、東京都内で「第5回カーデザインコンテスト」の表彰式を開催した。この公募コンテストは技術会のデザイン部門委員会が企画する「カーデザイナー人材育成プログラム」の1つであり、中学校生と高校・専門学校生が自動車のデザインを通じてものづくりの魅力の一端に触れることで、自動車産業の発展に寄与する人材を育成することを目的としている。募集テーマは「10年後の暮らしを楽しくするクルマのデザイン」で、将来の自動車の姿を想像させる作品が求められた。

表彰式の様子
表彰式の様子
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 応募作品にはプライオリティー(近未来への貢献度)やオリジナリティー(独創性、個性)など5つのテーマが設定され、応募された268件(高校生257件、中学生11件)の作品の中から、自動車・部品メーカーなどのデザイナーなどで構成された27名の審査員が1次選考を実施。2次審査で106点、3次審査で29点を選抜した後。最終的に5点に絞り込まれた。

受賞者
受賞者
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 この結果、最優秀作品「カーデザイン大賞」1点、入賞作品「カーデザイン賞」2点、「ダビンチ賞」1点(工学的な工夫に優れた作品、今回は中学生部門のみ)、「審査員特別賞」1点(独創性に優れた作品)が発表され、各受賞者に賞状・副賞が授与された。なお、今回のコンテストの入賞作品はこちらにて公開されている。

 最優秀作品賞は、日本刀の"鋭さ""しなやかさ"をイメージしたという苫小牧市立青翔中学校3年の青木智志さんの「bonds」が受賞した。青木さんは小学校5年生からこのコンテストに応募、ついに大賞を射止めた。

最優秀作品賞の「bonds」
最優秀作品賞の「bonds」