Astronergyが韓国・春川市で手掛けた太陽光発電所(出所:Astronergy)
Astronergyが韓国・春川市で手掛けた太陽光発電所(出所:Astronergy)

 中国Astronergy社は3月27日、韓国の済州(チェジュ)島で設備容量16.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が完成したと発表した。

 68万m2の用地に建設され、年間2万476MWhの発電量を見込んでいる。総投資額は、297億ウォン(約29億5000万円)。

 Astronergy社は、今回のメガソーラープロジェクトに投資しており、EPC(設計・調達・施工)サービスとO&M(運用・保守)も担当するとしている。

 済州島は朝鮮半島から約80km南方にある。韓国の最南端であり、同国では最も温暖で日照条件が良い場所になる。島の電力需要は、島内の火力発電所と、海底ケーブルによる韓国本土からの送電に依存していた。現在の海底ケーブルでは、安定供給の面で課題があったという。

 このため、済州島は島内の再生可能エネルギーを開発することを計画していた。また、2012年には韓国政府と米ハワイ州がスマートグリッド技術に関する情報の共有を行うことを決定、島内の6000戸にスマートメーターが設置されるなど、実証試験が進められている。

 今回完成したメガソーラーにより、スマートグリッドとも合わせて、今後より持続可能で安定したエネルギー供給が可能になると期待されている。