「仕事が忙しいと、食事を抜いたりおろそかにしたりしがち。『ワーク・フード・バランス』、つまり仕事と食生活のバランスを整えることの大切さを、さまざまな企業と一緒に啓蒙していきたい」(おかん 代表取締役CEOの沢木恵太氏)――。

 簡易社食サービス「オフィスおかん」を手掛けるおかんは2016年3月28日、社会人の仕事と食事のバランスに関する課題解決を促す「ワーク・フード・バランス改善プロジェクト」を始動させた(pdf形式のプレスリリース)。同年5月の本格立ち上げに向けて、ワーク・フード・バランス改善を実践する企業やそれをサポートする企業を募集する。「さまざまな企業と準備を進めており、詳細を5月に発表したい」(沢木氏)。

3月28日に東京都内で開催した事業説明会に登壇した、おかん 代表取締役CEOの沢木恵太氏。「オフィスおかん」の惣菜を紹介
3月28日に東京都内で開催した事業説明会に登壇した、おかん 代表取締役CEOの沢木恵太氏。「オフィスおかん」の惣菜を紹介
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 おかんは「働くヒトのライフスタイルを豊かにする」ことを掲げ、2012年に設立されたベンチャー企業。2014年3月の開始以来、急成長を遂げている事業が「オフィスおかん」である。企業のオフィスに専用冷蔵庫を設置し、健康に配慮した惣菜やご飯、スープを常備する“ぷち社食サービス”だ。導入企業の従業員は「ひじき煮」「玄米ごはん」などの食事を、1品100円からいつでも購入できる。全国5カ所の惣菜メーカーと組んで事業を展開中だ。

 現在は東京23区内に限ってサービスを提供しており、導入拠点は2016年3月までに約300に達した。100拠点に達してからわずか1年で、3倍に増えたという。惣菜販売数は累計で約20万食。2016年4月からは、京葉地域(浦安・市川地区)でもサービスを提供する。