Scaniaがスウェーデンで試験運転中の電動バス
Scaniaがスウェーデンで試験運転中の電動バス
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 スウェーデンScania社は2017年3月24日、2020年までに化石燃料を使わない電力の利用を可能な限り増やしていくと発表した。3月25日に行われる環境イベント「Earth Hour 2017」において宣誓する予定。

 すでに、デンマーク、フランス、ノルウェー、ポーランド、スウェーデンにある同社の拠点で使用される電力は、すべて化石燃料を使わずに発電されている。

 生産工場での使用エネルギーを化石燃料フリーに切り替えると、CO2排出量が大幅に削減できる。同社は生産工場だけに限らず、すべての事業所で化石燃料フリー電力に切り替えていくという。

 スカンジナビア半島で同社に供給されているエネルギーは、主に水力発電によるものである。また、フランスやポーランドでは風力発電や太陽光発電のエネルギーが多いという。

 環境規制の緩い市場では、化石燃料フリーの電力を調達できないため、そうした市場ではカーボンオフセットの代替案を使うことになる。同社は、こうした代替案に頼っている国でも2020年までに化石燃料フリー電力の調達を可能にしていく計画だ。

 現在、同社が調達する電力の79%は、すでに化石燃料フリーとなっている。次はイタリア、オランダ、英国で使う電力の発電で、化石燃料の使用量を100%削減することを目指す。