飛行申請から撮影、分析、報告まで一貫で担う
飛行申請から撮影、分析、報告まで一貫で担う
(出所:NTTネオメイト)
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 西日本電信電話(NTT西日本)と子会社のエヌ・ティ・ティ ネオメイト(大阪市中央区)は3月24日、ドローン(無人小型飛行体)を活用した太陽光パネルの点検サービスの提供を開始すると発表した。同日から提供を開始した。

 ドローンを使って太陽光パネルを撮影し、不具合が生じている可能性のあるパネルを特定して、報告する。点検作業者が敷地内を歩き回って撮影する方法に比べて、効率化できるとしている。

 太陽光発電所の上空に飛ばし、赤外線カメラですべての太陽光パネルの熱分布の画像を撮影する。この画像から、過剰に発熱している部分があるなど、熱分布に異常のあるパネルを見つけ出す。

 熱分布に異常があるパネルの位置を特定するだけでなく、発電所全体のパネルの配置図に重ねあわせたような画像を作製した上、印をつけて一目でわかるようにする。また、この箇所の拡大画像や指摘点などを付記して報告する。

 全国を提供エリアとし、飛行の申請から空撮、撮影データの加工と解析、レポート作成まで一貫して提供する。

 従来の類似したサービスに比べて、安価に提供できるとしている。価格は、出力2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)で15万円(税抜き)から。この価格に、ドローンの操縦者の交通費は含まれていない。

 今後、NTTグループの人工知能(AI)関連技術「corevo」の一つである、変化点の検出技術なども活用し、不具合の生じた場所をさらに高精度かつ短時間で特定できるシステムを開発していくという。