中部電力と共同開発
中部電力と共同開発
(出所:日経BP)
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ケーブルで送電する、有線給電方式も開発
ケーブルで送電する、有線給電方式も開発
(出所:日経BP)
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 工場内の生産システムなどを手掛けるフカデン(愛知県豊田市)は、ドローン(無人小型飛行体)関連の展示会であるJapan Drone 2016 (3月24日~26日開催)において、ドローンを使った太陽光発電所のパネル点検技術を紹介した。

 同社は、中部電力と共同で、ドローンによる発電所の点検技術やサービスを開発している。これまでに、メガソーラー(大規模太陽光発電所)のほか、風力発電所、原子力発電所向けの応用を検討してきた。

 すでにメガソーラーに応用した例もあるという。例えば、中部電力が発電事業者となる、出力約7.5MWの「メガソーラーたけとよ」で、太陽光パネルの点検にドローンを活用した。

 この規模になると、一度の飛行ですべてのパネルを撮影するのは難しく、蓄電池を交換しながら複数回の飛行にわけて上空から撮影した。

 中部電力との共同開発の成果としては、有線で給電しながら飛行するドローンがある。ケーブルをつないだまま、ドローンが飛んで上空から撮影する。これによって、一回あたりの飛行時間が伸びる。

 飛行の範囲は限られてしまうので、メガソーラーのような広い敷地における撮影には向かない。主な対象は、風力発電所や原子力発電所、送電線の点検になるという。