エンルート製のドローンを採用
エンルート製のドローンを採用
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
500枚以上の画像を合成した例
500枚以上の画像を合成した例
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 日立システムズ(東京都品川区)は、ドローン(無人小型飛行体)関連の展示会であるJapan Drone 2016 (3月24日~26日開催)において、太陽光発電所向けのパネル点検への応用サービスを紹介した。

 さまざまなロボットを活用し、幅広いサービスを提供する「ロボティクスサポートサービス」の一環として用意している。

 ドローンによる点検への応用以外には、接客や案内を担うサービスロボット、介護などの重労働を支援する作業補助ロボットなどがあり、導入に向けたコンサルティングから、応用開発、設置、運用・保守までを一貫で支援する事業を想定し、実証をはじめている。

 太陽光パネルの点検については、エンルート(埼玉県ふじみ野市)製のドローンを採用し、サービスを提供する予定としている。

 日立システムズが、ドローンにデジタルスチルカメラや赤外線カメラを載せ、上空から撮影することで、不具合の生じている可能性がある太陽光パネルを発見し、報告する。

 顧客には、不具合の兆候を示しているパネルの場所と、そのパネルをドローンで撮影した外観の画像や、熱分布の画像などを、報告書にまとめて提供する。

 日立システムズは、日本国内に約300カ所の拠点網を持つ。太陽光パネルの点検サービスでも、こうした拠点網を生かし、全国の太陽光発電所からの依頼に対応できるという。

 また、不具合の可能性を示すパネル位置の特定や、画像処理技術などに、同社がこれまで培ってきたICT(情報通信技術)の知見が生きるとしている。

 基本料金として、1回の点検で10万~30万円に設定することを検討している。場所や環境、報告の内容や撮影データの管理方法などによって、価格は変わってくる。