ゴルフ場跡地を活用
ゴルフ場跡地を活用
(出所:NRE)
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地鎮祭の様子
地鎮祭の様子
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 日本再生可能エネルギー(東京都港区、以下NRE)は3月22日、栃木県矢板市のゴルフ場跡地に出力41MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「NRE矢板太陽光発電所」を着工したと、発表した。2月25日に地鎮祭を開催した。2018 年春頃に竣工の予定。

 事業用地は、閉鎖した「ファイブエイトゴルフクラブ」の跡地を活用した。太陽光パネルの設置容量は41MW、連系出力は27.2MWとなる。固定価格買取制度(FIT)を利用し、買取価格36円/kWhで東京電力グループに売電する。

 事業主体となる特定目的会社(SPC)はNREが100%の社員持分を保有し、匿名組合契約に基づき、Japan Solar L.P.から匿名組合出資を受ける予定になっている。

 国内外で太陽光発電所の施工を手掛けるフランス系建設大手Bouygues Construction社と、東邦電気工業(東京都渋谷区)がEPC(設計・調達・施工)サービスを担当する。太陽光パネルは、中国トリナ・ソーラー社製、パワーコンディショナー(PCS)はフランス系電機大手シュナイダーエレクトリック社製を採用する。

 地鎮祭には、NRE、土木工事を担当するアースデザイン(水戸市)など建設関係者のほか、地権者などが参加した。NREは、栃木県で 3つのプロジェクトを開発しており、「NRE矢板太陽光発電所」が建設第一号となる。

 NRE代表取締役のアダム・バリーン氏は、「今回の発電所を建設することにより、200人以上の雇用機会を創出し、低コストでより安全な電力を供給できる。地域に根差した形で矢板市のさらなる活性化に貢献していきたい」と述べた。

 NREは、独立系再生可能エネルギー事業者で、東京本社のほか青森県、福島県、茨城県に事業所を持つ。 61人の社員が在籍し、開発、設計、プロジェクト管理、資金調達などを担当し、国内で650MW 規模の太陽光発電事業を展開しているという。