エルゴ サン ジャパンが秩父市に建設したメガソーラー
エルゴ サン ジャパンが秩父市に建設したメガソーラー
 (出所:エルゴ サン ジャパン)
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 イタリア系の再生可能エネルギー開発会社であるエルゴ サン ジャパン(東京都港区)は3月9日、埼玉県秩父市に出力1.0MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が完成し、竣工式を開催したと発表した。

 事業用地(2万1423m2)は、秩父市大宮の埼玉県農林総合研究センター・秩父試験地内の敷地などで、県有地(1万1527m2)、市有地(7742m2)、民有地(1793m2)からなる。秩父市が県有地と民有地を借り、市有地と合わせて、エルゴ サン ジャパンに、賃貸した。貸付金額は1m2当たり100円となる。

 秩父市とエルゴ サン ジャパンは、2013年1月に基本協定を結んでおり、その際の覚書で賃料(年間約240万円)のほかに寄付金を供出することになっている。寄付金の額は年間で100万円以上となる見込み。

 同社では、2016年6月までに発電所を眺望できる見学台を設置する。小学生などへの環境教育に活用するため、太陽光発電の仕組みなどを解説したパネル設置なども計画している。加えて、イタリアと日本の文化や電気技術をテーマに、日本から何人かを32週間、イタリアに受け入れる交流事業を検討している。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは京セラコミュニケーションシステムが担当し、太陽光パネルは、京セラ製を4564枚設置した。パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 エルゴ サン ジャパンの親会社は、イタリア・ミラノに本社のあるインフラストルットーレ社で、太陽光や風力、バイオマスなどの再エネ事業を中心に展開している。グループ全体で、1.5GWを超える再エネの開発事業に関与しているという。

 エルゴ サン ジャパンは、秩父市のほか、千葉県八街市、埼玉県熊谷市などで、太陽光発電を開発しているという。