韓国Hanwha Q Cells(ハンファQセルズ)社は3月23日、トルコで最大規模となる連系出力1GWの「ギガソーラー」を建設するプロジェクトを受注したと発表した。トルコKalyon Enerji Yatirimlari(カリヨンエナジー)社とコンソーシアムを組み、建設する。

 首都アンカラから約250km南にあるKarapinarに設置する。「Karapinar Yenilenebilir Enerji Kaynak Alani(Karapinar YEKA)」プロジェクトと呼ばれる。

 連系出力1GWの太陽光発電により、同国で60万軒以上の世帯に十分な電力を供給することが可能とし、3年以内の稼働を予定している。

 今回の合意で、年間の製造能力500MWの太陽光パネル製造工場もトルコに新設し、今後21カ月以内に稼働させるという。

 トルコ政府のBerat Albayrak経済・天然資源相は、「わが国の再生可能エネルギー戦略において重要な一歩を踏み出した。この取り組みによって、より安価で高品質の電力を国内で開発することが可能となり、周辺地域にエネルギーを輸出することも可能になる」と述べている。

 中東・北アフリカ(MENA)地域では、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビが1GWを超えコストが最安となるギガソーラーの建設計画を既に明らかにしている(関連記事)。

 今回、トルコがギガソーラー建設競争に参入し、太陽光パネル工場も稼働させることで、この地域におけるギガソーラー建設がさらに加速する可能性もありそうだ。