明治大学の研究グループとVRゴーグルの企画や開発を手掛けるベンチャー企業WHITEが、段ボールとスマートフォンを利用するVRゴーグル「MilboxTouch」の量産モデルを開発した(図1)。クラウドファンディングで募集した出資者にAndoroid版は2016年4月上旬、iOS版は5月末にそれぞれ発送する。一般販売時期は未定であるが、販売価格はレンズと段ボールの筐体などで約2000円を見込む。

図1 明治大学やWHITEらが開発したMilboxTouch。側面の円形の部分に触れることで、筐体内のスマートフォンのタッチやスクロールを行うことができる。
図1 明治大学やWHITEらが開発したMilboxTouch。側面の円形の部分に触れることで、筐体内のスマートフォンのタッチやスクロールを行うことができる。
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 段ボールとスマートフォンを利用したVRゴーグルは米グーグル社の「Google Cardboard」など様々な企業から多くの製品が発売されている。しかし、これらのスマートフォンを利用したVRゴーグルには、筐体の中のスマートフォンを直接操作できないという課題があった。そのため、スマートフォンの操作が必要になるゲームなどへの利用は難しかった。