太陽光は110GWの目標に対して200GW以上に

第13次5カ年計画における太陽光発電の目標
第13次5カ年計画における太陽光発電の目標
(出所:NCSC)
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太陽光発電のコスト削減目標
太陽光発電のコスト削減目標
(出所:NCSC)
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トップランナー方式の導入
トップランナー方式の導入
(出所:NCSC)
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水力発電、バイオマス発電の目標
水力発電、バイオマス発電の目標
(出所:NCSC)
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グローバル送電網の構想
グローバル送電網の構想
(出所:NCSC)
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 第13次5カ年計画において、風力発電の発電容量は2020年までに210GWに拡大する目標が定められている。実際には、この目標を大きく超え、同250GW以上となる見通しという。

 現時点で160GWが稼働済みで、さらに毎年、約20GWが新たに加わることから、250GW以上という規模が予想されている。

 太陽光についても、第13次5カ年計画において、2020年までに発電容量が110GWに拡大する目標が定められている。

 こちらも、実際には目標値を大きく超え、同200GW以上に達するとの見方が多いという。

 近年は年約30GWというペースで導入しているので、現時点の発電容量の約80GWに、4年間で合計約120GWが加わり、200GW以上が見込まれている。

 この数値には、西部を中心に導入が進んでいる集光型太陽熱発電(CSP)も含む。中国は、相対的にCSPに適した地域になるという。

 太陽光では、メガソーラー(大規模太陽光発電所)のほか、屋根上や小規模な土地を使った分散型の開発にも取り組む。2020年までに100カ所の実証区を設ける。

 また、コスト削減の目標も定められている。2020年には、2015年に比べて半減させるというものである。

 このほか、中国では、国をまたいでグローバルに電力網を結び、こうして導入した再エネ電力を融通しあう仕組みにより、気候や昼夜の時差に応じた需給状況の違いに対応しやすくする構想を持つ。

 中国・国家電網公司が、こうした構想に呼応した戦略を打ち出している(関連ニュース)。