風力は年約20G~30GWのペースで導入
風力発電は、2015年に出力約30GW、2016年に同約20GWといったペースで新規の設備導入が進んでいる。2016年時点で、発電容量は約149GW、年間発電量は約2410億kWhとなっている。
太陽光発電は、2016年時点で発電容量が約77.42GW、年間発電量は約662億kWhとなっている。太陽光発電では、ドイツと中国のシステムコストが最も低く、導入がより進みやすい状況にある。
中国のエネルギー供給状況はこの5年間で、大きく変化したという。2010年には、石炭火力発電の比率が約70%だったが、6年後の2016年には約62%まで下がった。
2014年に、2020年までに石炭火力の比率を62%に下げる公約を打ち立てたが、これを前倒して達成した。
中国では、2016~2020年の第13次5カ年計画(十三五)において、再エネ関連の目標も定めている。
2020年までに、石炭火力の比率を55%に下げる。その分、比率が高まるのが再エネとなる。水力が17%、風力が10%、太陽光が5%、バイオマス発電が1%などとなる。
中国では、再エネとともに原子力も大規模に導入する構想を持っていたが、東日本大震災に伴う福島の原発事故以降は、原子力発電の設置のペースを抑えている。
原子力は、2020年までに合計出力120GWを計画していたが、現在は同50GWでほぼ止めている状態にある。
第13次5カ年計画においては、新規の原子力の計画は1基も承認されておらず、水力・風力・太陽光発電の計画が主に承認されているという。