防府市に稼動したメガソーラー 
防府市に稼動したメガソーラー 
(出所:伊藤忠エネクス)
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JEN ホールディングスの発電設備 
JEN ホールディングスの発電設備 
(出所:伊藤忠エネクス)
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 伊藤忠エネクスは2月25日、山口県防府市に同社グループとして 2 カ所目となるメガソーラー(大規模太陽光発電所)が完成し、送電を開始したと発表した。出力1.5MWで、発電した電力は固定価格買取制度(FIT)を利用し、主として新電力である伊藤忠エネクスと、王子・ 伊藤忠エネクス電力販売(東京都港区)の小売用電源として売電する。

 年間の予想発電量は約 216 万 kWhで、これは一般家庭約 600 世帯分の年間電力量に相当する。今回完成したメガソーラーは、伊藤忠エネクス 100%子会社で発電事業を担う JEN ホールディングス傘下の防府エネルギーサービスが、太陽光パネル約7000枚を使用して建設した。EPC(設計・調達・施工)サービスは東芝、太陽光パネルは東芝製を採用した。

 今回のメガソーラーの稼働で、伊藤忠エネクスグループ全体の発電能力は 182MWとなった。このうち約3割が再生可能エネルギー(風力、水力、太陽光発電)となる。そのほか、石炭火力が44%などとなっている。同社グループでは、発電と販売の一貫した機能を有する新電力事業者として再エネを利用した発電所の拡大を目指している。

 王子・伊藤忠エネクス電力販売は、伊藤忠エネクス60%、王子ホールディングス子会社の王子グリーンリソース(東京都中央区)40%の出資比率で設立した電力販売事業を手掛ける合弁会社。王子グループは、国内有数の自家発電設備を有する。