Joinの画面例
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 リクルートメディカルキャリアとアルムは、2017年4月より医療関係者間連携と地域包括ケアシステムに関するサービスの提供を始める。具体的には、アルムが開発したアプリ「Join」などを順次、全国展開していく。

 Joinは、医薬品医療機器等法における医療機器プログラムとして認証されたソフトウエア(アプリ)。単体のソフトウエアとして初めて保険適用となったことで注目を集めている(関連記事)。スマートフォンを用いて医用画像や心電図などを医療関係者間で共有できる他、チャット機能により医療関係者へ画像やメッセージなどを送付できる。ICUや手術室のリアルタイム動画のストリーミング配信なども可能である。元々は「時間との勝負」である脳血管疾患治療向けて開発されたが、医師間の診療アドバイス、専門医へのコンサルテーションなどにも活用できる。

 リクルートメディカルキャリアはJoinなどの販売を通して、医療資源が乏しい地域でも患者が的確な医療を受けることができる機会をつくり、医師偏在の解消や業務負荷の軽減を図る考え。またJoinの特性を生かし、脳神経外科や心臓血管外科領域における治療や診断の早期化など、急性期医療サービスにおける地域格差解消を目指したサービスを展開するという。

 Joinの他には、アルムが開発した地域包括ケアシステム推進ソリューション「Team」も全国展開する。Teamは、在宅医療などの現場でタブレット端末に日々の訪問看護・介護の業務内容を記録し、多職種間での情報共有・連携を可能にするクラウドサービス。訪問記録を看護・介護業務システムへの二重入力を解消できるなど、多職種の業務効率化も支援する。リクルートメディカルキャリアは、同サービスを通じて医療と介護・看護サービスをシームレスにつなぎ、地域包括ケアシステムを推進していく。