3D足型自動計測機などを扱うドリーム・ジーピーは、「第34回 健康博覧会」(2016年3月16~18日、東京ビッグサイト)で、3D足型自動計測機からのデータを元に靴のインソールや木型を作る一連のシステムを展示した。こうした装置を使うことで、フルオーダーの靴を比較的低コストで作製できる。
同社の3D足型自動計測機「CUTE」は、小型・軽量(質量は12kg)であることが特徴。レーザーを使って約15秒で片足約3万カ所を計測できる。このデータを読み込み、片足のインソールを15分ほどで加工するのが「インソール専用切削機」だ。仕上げまで含めても最短1時間でインソールを作製でき、同じインソールを何個でも作製できる。従来、インソールは石膏型を取って制作していたため、制作に最短でも1週間ほどかかり、1度使った型は再利用できないという課題があったという。
さらに、足型の計測データから靴の“木型”を作る「3Dプリンターデュアル」を開発した。両足分を同時に、約5時間で作製する。靴を想定するため、高さ500mm、幅300mmのものまで加工できるように大型化した。靴の作製で最も時間がかかるのは木型の作製であるため、大幅な時間短縮につながるという。
同社では靴メーカーなどと協力し、3D計測データから実際に靴を作るオーダーシューズサービスも実用化している。例えば、女性用のパンプスは3万円(税別)から、男性用のゴルフシューズはフルオーダー(オーダーインソール込み)で4万8000円(税別)からと、従来のオーダーシューズに比べて低価格とする。
オーダーシューズの価格に誤りがありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2016/03/18 17:24]