ウェブサイトから応援したい再エネ発電所を選べる
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(出所:ネクストエナジー・アンド・リソース)
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 再生可能エネルギー関連の事業を展開するネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)は2月24日、「再生可能エネルギー100%」と「二酸化炭素排出(CO2)係数ゼロ」を打ち出した2つの電力サービスを家庭向けに提供すると発表した。

 「再エネ100%」のサービス名は、「GREENa RE100プラン」で、グリーン電力証書を活用する。「CO2排出係数ゼロ」の電力を供給するサービスの名称は、「GREENa スタンダードプラン」で、政府のJ-クレジット制度を活用して、CO2排出量をオフセット(相殺)することで、「排出ゼロ」を実現する。

 「GREENa RE100プラン」は、顧客の使用した電力の全量をグリーン電力証書の環境価値を充当する。「グリーン電力証書」とは、再エネ電力の持つ「環境価値(グリーン電力)」を電力需要家が一定のプレミアムを支払うことで購入し、「グリーン電力証書」の形で保有し、その事実を広く社会に向けて公表できる仕組み。

 「GREENa RE100プラン」では、全国各地にある再エネ発電所のグリーン電力を顧客が選択し、購入できるという。

 「GREENa スタンダードプラン」は、固定価格買取制度(FIT)を利用した再エネ電力(FIT電気)の電源構成比率は50%(2017年計画値)となる。ただ、FIT電気にCO2削減の価値はないことから、J-クレジット制度を活用してCO2 排出係数をゼロにする。

 J-クレジット制度とは、省エネルギー機器の導入や森林経営などの取り組みによるCO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。実際にCO2を排出した量と同量のクレジットを購入することで、CO2排出を相殺し、「排出ゼロ」と見なされる。

 ネクストエナジーでは、家庭向け電力サービスの販売開始にあたり、GREENaオフィシャルサイト(https://ne-greena.jp/)を開設した。ウェブサイト上で電力会社を切り替え、応援したい再エネ発電所を選択できるという。