住・産共用フレキシブル蓄電システム:KPACシリーズ
住・産共用フレキシブル蓄電システム:KPACシリーズ
(出所:オムロン)
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 オムロンは3月13日、戸建住宅や小規模産業施設向け蓄電池システム 「住・産共用フレキシブル蓄電システム」を製品化したと発表した。

 蓄電池ユニットにはLiイオン電池を採用した。容量は6.5kWh、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力は2.5kW。製品名は、「KPACシリーズ」で今夏、発売する。

 家庭用空気清浄機並みのコンパクトサイズで、屋内の置き場所を選ばず設置できるという。価格はオープン。今後3年間累計で2万台の販売を目指す。

 従来機種の太陽光発電用ハイブリッド蓄電システム「KP48Sシリーズ」と施工性を統一した。PCSは太陽光発電用と同様に壁に設置できる。蓄電池ユニットはクレーン搬入や基礎工事が不要で、設置時の工数・工費を大幅に削減したという。

 既に太陽光発電システムを導入済みの戸建て住宅などにも後付け設置が容易という。住宅用余剰買取制度の買取期間が終了し始める2019年以降に想定される自家消費ニーズにも対応する。重塩害対応タイプも用意し、防塵・防水規格IP65対応で海岸線から500m以内または潮風が直接、当たる場所にも設置できる。

 充電時間は約6時間(25℃満充電まで)。屋内での壁面取り付け(床置き)。本体寸法は横452mm×高さ656mm×奥行き120mm、重さは約52kg。屋外での壁掛け方式・ネジ止め。本体寸法は横650mm×高さ493mm×奥行き222mm、重さは約29kg。

 HEMS(住宅エネルギー管理システム)の共通プロトコル「Echonet Lite」を搭載し、各HEMS機器と接続できる。最新規格のAPPENDIX ECHONET機器オブジェクト詳細規定「Release H」にもいち早く対応した。