2018年までに日本の全店に太陽光
日本に進出して10年が経ち、通常の店舗(イケアストア)を8店、小型店(タッチポイント)を1店運営している。2017年秋には、愛知県長久手市に9店目のイケアストアが開業する予定となっている。
この愛知県の新店舗は、日本国内で再エネなど、持続可能な技術や工夫を最も多く盛り込んだ店舗となる。
地中熱の利用のほか、出力1.3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を備える。また、雨水を利用し、植生は周辺地域に合わせたものとする。既存店についても、こうした設備を追加できないか、模索しているという。
太陽光発電システムについては、2018年までに日本でも全店が備えるようになる。既存店には今後、設置していく。
日本でも住宅用太陽光を販売へ
イケアの場合、小売業であることから、販売する商品を通じて、購入者の自宅や地域の電力の利用効率を高めたり、再エネ比率を高めたりできる。
こうした商品の1つとして、販売に力を入れているのがLED電球という。数年前には、販売している電球をすべてLEDに変えた。イケアが販売しているLED電球は、従来の白熱電球に比べて、85%の省エネになる上、寿命が20年間と長い。
2016年は、LED電球を約8000万個、販売した。これがすべて白熱電球に代替されたと換算すると、一年間で一般家庭65万世帯分の消費電力に相当する削減効果となる。
LED電球は、2020年までに合計5億個を販売する目標を掲げている。
さらに、国によって、住宅用太陽光発電システムも販売し始めている。企業間の協力だけでなく、その国の政策の違いによって、販売している国と遅れている国があるという。
日本でも、一年以内にも販売を開始したいとしている。