米国のメガソーラー(大規模太陽光発電所)開発事業者であるSolarReserve社は3月8日、南アフリカでNetcare社が運営する病院など15カ所の屋根上に合計出力約720kW分の太陽光パネルを設置したと発表した(図)。

米SolarReserve社が南アNetcare社の医療施設の屋上に設置した太陽光パネル
米SolarReserve社が南アNetcare社の医療施設の屋上に設置した太陽光パネル
(出所:SolarReserve)

 年間の予想発電量は950MWhとなり、3万4354tの温室効果ガス排出量を抑制できると見込んでいる。

 Netcare社は南アフリカで最大の医療サービス事業者で、病院、健康管理センター、救急医療サービスなどを運営している。

 今回、太陽光パネルを設置したのは、ヨハネスブルグ近郊のミッドランド(Midrand)にあるNetcareの本社と、南ア国内にある14カ所の病院や歯科医院など。これによりNetcare社は、環境や持続可能性に関する戦略目標を達成するとともに、将来の電気料金の変動などに対するリスク管理にもなるとしている。

 SolarReserve社は、これまでに南ア国内で出力246MW分の太陽光発電設備を設置、運用している(関連記事1)。同社は、さらに100MWを太陽光と定置型蓄電池で運用するプロジェクトを同国エネルギー省から受注、最近の入札では450MWを計画している。

 世界全体では、13GWのプロジェクト開発ポートフォリオを進めており、運用中のプロジェクト総額は18億ドル以上という(関連記事2)。